タイトルのとおりで、About Product – Backstage-と称して、Poscastをはじめてみました。
※Spotifyにも配信されてます。フォローおねがいします!
もともと、自分自身はPodcastの類を聞くのは割に苦手なほうなんですが、苦手な人でも聞きやすいフォーマットってないかなーと前々から考えていて、自分の中でひとつの解が出たので始めてみようということになりました。
その過程で音声メディアってどんな特徴があって、何が得意でどういう役割になるのかというのを考えたのでまとめつつ、このブログにおける音声メディアの立ち位置をはっきりさせようと思っています。
音声メディアは拡声機
結論からいうと、既存ファンのエンゲージメントを高める機能が一番強いのかなと思っています。
それぞれグラデーションになっているので、パキっと二項対立にならないのですが、ファン・コンテンツ、新規獲得・関係強化という 2×2で分けたときに、音声メディアはファンx関係強化の位置付けにあるんじゃないかなということです。
説明のために、まずは音声メディアの特徴から考えたいと思います。
音声メディアの特徴は配信者側とリスナー側に分けて次のようになると思っています。
for 配信者: 一回ハードルを超えると発信しやすい
配信者側にとっての主な特徴はこのあたりかなと思っています。
- 開始のハードルは高いが、一回やれば投稿コストが小さくなる
- 人となりを含めた、細かいニュアンスまで伝えやすい
- エビデンスがトラックされにくい
最初にやるのはなかなか心理・機材ハードル高いのですが、一回それを超えちゃうと、ただ話すだけなので運用コストが低いと思います。しかも文章や動画のように視覚的にパッと認識しにくいし、コンテンツの消費に一定量の時間を必ず消費するので、良くも悪くも拡散・炎上しにくそうです。
for リスナー: ながら・スキマで厚みのある情報が手に入る
一方でリスナー側にとっての主な特徴はこんな感じかなと思っています。
- 耳だけしか空いていなくても聞ける
- 配信者を身近に感じれる
- 配信頻度も高く触れられる情報量が多い
ながら聞きできるし、配信される頻度も高いため、触れられる情報量が自ずと増えます。また、声色や話し方なども伝わるため、文字メディアと比べると配信者を身近に感じられて嬉しかったりします。
芸能人の深夜ラジオとか、友達の配信とかはかなりこの「身近に感じる感覚」が強いなと思います。
音声メディアの豊富な情報量、その正体は情緒情報
配信者側、リスナー側からみた特徴も含めた、音声メディアそのものの特徴をまとめるとこんな感じかなと。
- 情緒面での情報がリッチ
- スクリプトそのものが価値を持つような構造的な情報は伝わりにくい
- 投稿頻度も一発のコンテンツボリュームも比較的多い
- 配信者のペースで進み、リスナーは進度をコントロールできない
視覚のみのテキスト(+画像)のメディアよりも、配信者を身近に感じることができるように思いますが、これは声色や間のような、テキスト+画像では手に入らない情緒情報がリッチだからに他なりません。
逆にいうと、「音声メディアのほうが情報量が多い」としたときの情報量の多さはこの情緒情報の多さに起因するんじゃないかなと思います。
一方で、構造的に分解・整理された情報(便宜的にここでは「構造情報」と呼びます)について伝達される情報量は同じかむしろ少ないくらいかなと思っています。
たとえば好きなアーティストのラジオ番組を聞いてその情報量に満足した気持ちになる一方で、予備校講師の授業が視覚情報なしでラジオ配信されていても情報量的には多分満足できないんじゃないかなと思います。
知らない人の配信を聞いても楽しくない
「構造情報の情報量は少ない、情緒情報の情報量が多い」という特性があるとどうなるのかというと、知らないひとのコンテンツを摂取しても面白くないという事象がおきます。
「知らない人の配信を聞いてもなにも面白くない」問題です。
もともとの知り合いとか、もともと別メディアで知っていて、発信内容も含めてその人に興味があるという状態でないと面白くない。なぜなら情緒情報が手に入って嬉しいのは配信者に興味があるからです。
知らないおっさんやおばさんがアイドルへの想いを熱く語っている配信を聞いてもおもしろくない。じゃあ、構造情報なら聞けるかなと思うのだけど、音声メディアは構造情報の伝達力が低い。
となると、冒頭に書いたような既存ファンのエンゲージメントを強めるツールという位置づけがメインになるんじゃないかなと思ったりします。
About Productにおける音声メディアの位置づけ
こういった特性もあって、自分はPodcastを聞くのが苦手な方なのですが、そんな人間でも聞きやすいのは何かなと思ったときに、『ブログコンテンツの副音声』というコンセプトが浮かびました。
About Productにおいては音声メディアはあくまでも「テキスト+画像」のブログの補助的な役割として、『副音声』という位置づけにしようと思っています。
本編はあくまでもブログポストであり、音声メディアはその間や裏話などを補完するような位置づけです。なので、基本はどの配信も必ずどれかのポストに結びつくものにしようと思っています。
具体的には2つの役割をもたせる予定です。
1. ブログテキストの音声化
ひとつめが、「耳からコンテンツを摂取したい派」のひと向けにブログテキストの内容を音声化するという役割。あくまでも主体がブログなので、耳で聞きつつ、ちゃんと読もうと思ったらその内容がちゃんとテキストで文字起こしされていて、自分のペースで読むことが出来る。聞き逃したときに巻き戻すボタンを連打しながら場所を探さなくとも、テキストを読めばすぐ振り替えれる、そんな体験に出来たら良いなと思います。
2. ブログメディアの副音声
ふたつめが、テキストで書くと冗長になってしまうためブログ本編で紹介できない事例や裏話などを伝える役割。ブログ本編ではなるべく構造的に記述することを心がけているので、あまり冗長にはしたくない。そうするとブログには書けない事例とか、その考えに至ったきっかけや裏話みたいなものが書けてないことが多いです。そういったものをオマケ的に付与して音声メディア単体でも意味あるものにしたい。
About Product – Backstage-、舞台裏、舞台袖、楽屋で裏話を話しているのを垂れ流す感じでやれたらなと思っています。
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